2012年1月28日土曜日

会社の近辺とお酒の出荷

宮古市の菱屋酒造店の専務です。今回は会社の
ある鍬ヶ崎の状態報告の続きと出荷したお酒の
お知らせです。
菱屋酒造店を裏側から写した写真です。周りは更地のままです。
前の写真の位置から90度方向を変えて撮りました。右側の建物は
消防団の屯所です。取り壊し中です。津波の場合は災害救助の
拠点として使えないので別の場所に移転します。
正面の建物の1階は菱屋酒造店の倉庫です。この辺までが津波の
被害を受けました。津波の直後にはこの倉庫の前付近で車が流さ
れて2段に積み重なっていました。
向こうの建物は鍬ヶ崎小学校の体育館です。鍬ヶ崎小学校は避難先に
指定されていましたが、今回の津波では1階まで浸水しました。
最初に出したお酒です。

しぼりたて新酒は1800ミリが2310円、720ミリが1000円です。
特別純米酒「フェニックスと」野田総理大臣の色紙です。
フェニックスは1800ミリと720ミリがあります。
1800ミリが2457円で720ミリが1155円です。

2012年1月24日火曜日

宮古市の状況

菱屋酒造店の専務です。会社の再開は一区切り付きました。
今日は会社の側(鍬ヶ崎)の状態について報告します。
ここは会社の南側の土地です。震災前は3軒の家がありました。
今はすっかり遠くが見通せます。
その家の向こうに道路がありますが、その向こうもほとんど更地になっています。
この辺は津波が6メートル以上になったので、木造の家屋は流されてなく
なりました。残っているのはコンクリート製の建物のみです。
こちらは会社の西側です。ここにも大きい民家がありましたが
流されました。この向こうや右隣の家も流されました。
ここは会社の北側、道路を挟んだ隣です。津波では流されなかった
のですが、全壊したので更地になりました。
再開した近所の店です。夏に再開して秋にプレハブを立てました。
このように再開するお店などができないと水道や電気のインフラが
回復しません。
ここは会社の南側の写真の隣です。左側の建屋は菱屋のトイレなど
です。これは鉄筋コンクリート製なので残りました。
遠くまで見通せますが、民家はありません。簡易店舗が
あるだけです。
ここは西南の方向です。鉄骨は消防団の分団で、解体中です。
見てのとおりコンクリート製の建物以外は残っていません。

宮古市でも駅前などは被害がありませんが、鍬ヶ崎や
田老は復旧が進んでいません。東日本大震災では
津波の被害を受けたところとそうでないところで大きな
差があります。鍬ヶ崎では民家の復旧は2軒しかありません。
防災計画が決まらないと民家の建築ができません。
春になると防災計画も決まるので民家の再建が始まると
思います。それでも元の土地に再建できるかは不明です。
まだまだ皆様の支援が必要です。民家の再建が始まれば
手伝って下さるボランティアの助けが必要になります。
菱屋酒造店は復興を目指して進みます。皆様の御支援に
感謝します。

2012年1月14日土曜日

仕込状況

菱屋酒造店の専務です。今の状態です。1月4日に
宮古市の市民交賀会があり、それにお酒を出すために
仕込1号を進めていました。

開始が12/6なので1/4の出荷はちょっと厳しいかなと
思いましたが何とか出荷できました。
しぼった酒を利き酒する辻村杜氏
詰めた酒のキャップを締めています。左は酒を詰める機械です。
ラベルを張っているところです。
酒をしぼったので杉玉をあげます。
こうして無事に初出荷できました。これも皆様の支援のおかげです。
ありがとうございます。

2012年1月3日火曜日

新年あけましておめでとうございます。

年末の最後の仕込です。米を700キロほど蒸しています。
700キロの米は手作業では洗えません。洗米タンクを使います。
新年の準備で神棚を準備します。蔵人は松尾神社(酒造の神様)
を祭りますが、会社は天照大神です。
神棚も津波で流されたので新たに作ります。
もう一つは杉玉を用意します。
神棚も品物を揃えました。
新年になって......
毎日新聞の岩手版にこんな写真が出ました。私と奥方が楽しんでいる
ところ。
新年あけましておめでとうございます。これからも再建は続きます。
今年も皆様のご支援をお願いします。