2012年2月27日月曜日

大吟醸のしぼり

菱屋酒造店の専務です。2月も二十日を過ぎて
宮古に雪が降りました。ただ、温度は0度くらいなので
この雪は後には残りません。それでも20センチくらいにはなりました。
3月の初に全国の新酒鑑評会があるのでそれに備えて大吟醸を
しぼります。出品用の酒は袋しぼりです。

袋しぼりといってもタンクにしぼり袋を入れて
それにモロミを汲み入れて自然流出で斗瓶
に取ります。
次は近所のお酒屋さんです。
震災前はここに住宅兼用の店がありました。瓦礫の撤去の後に
軽トラで営業を再開し、現在はプレハブで営業しています。
鍬ヶ崎ではお店はここと
鯛屋商店だけです。
宮古市の復興計画がだいたいまとまりました。この辺りは
住宅の再建が可能になります。ただ、建築許可が下りるには
防潮堤の位置が決まる・都市計画(道路幅を拡張する)が決まる、
の2条件が必要になります。

2012年2月19日日曜日

新しいお酒

宮古市の菱屋酒造店の専務です。先週は上撰をしぼりましたが
今週は別撰の原酒を詰めました。
これは精米歩合が55%の純米酒の原酒です。取り敢えず
生の一升瓶を詰めました。
2/19には毛ガニ祭がありました。
これが毛ガニです。この時期の宮古の名物です。
酒も売っています。前回紹介した月光なども売ります。
今日も仕込みが続きます。仲の掛米を蒸しています。
設備も段々と整ってきました。

2012年2月12日日曜日

酒の復活

菱屋酒造店の専務です。お酒の復活も進んできました。
地元向けのお酒の上撰(昔の一級酒)を詰めました。
これは一升瓶です。
こちらは720ミリ(四合瓶)です。
これは中身は同じですが、お土産用にラベルを作りました。
瓶詰めのラインです。これがやっと動かせるようになりました。
完全に機能すると3000本を一日でつめることができると
思います。問題はこの洗瓶機で3000本を一日で洗えるかです。
この機械には悪戦苦闘しています。720ミリの瓶を洗ったのですが
このように瓶が破損しました。アダプターが必要で、それが来るまで
720ミリは手洗いになり詰めるスピードが上がらなかったです。
これから大吟醸などの吟醸系のお酒も順次しぼるので
品揃えが徐々に整います。復興のためにはお酒を売ることが
不可欠なのでよろしく御支援をお願いします。

2012年2月5日日曜日

宮古の現状

岩手県宮古市の菱屋酒造店の専務です。前回に引き続き
鍬ヶ崎の状況を報告します。
2月に入り、雪が積もりました。
菱屋酒造店から見た風景、これは実はお稲荷さんです。
津波の前は建物の陰で見えなかったものです。
津波でお稲荷さんの屋根が少しずれました。
前回紹介した消防団の屯所跡です。更地になりました。
前の鍬ヶ崎郵便です。現在は仮設のプレハブで営業しています。
壁の丸印は津波の後で捜索したとき付けた印です。
港町交番の跡地です。津波のとき勤務していたおまわりさんが
2人殉職しました。地元の人が花などをお供えしています。
魚市場のある港、ウミネコがたむろしています。この辺は地盤沈下で
大潮のときは水没します。
地盤沈下でこの辺まで潮が来るのでかさ上げのために
砕石を敷いています。
津波のときに地面がえぐられたようで、直径3メートルぐらいの
穴が空きました。
魚市場です。壁が破損したのですっかり見通しが良くなっています。
津波のとき2階に車が載った写真が流れたと思う。
魚市場が海から離れることはできないので、ここはかさ上げして
使う。
魚市場の近くの臨海通の空き地、震災の後はここに
鍬ヶ崎の瓦礫を運びましたが、一時は5メートルくらい
まで積みあがりました。
お知らせ。復興ファンドの特典のお酒の発送を開始しました。
来週中には完了させます。