2012年12月11日火曜日

新酒

菱屋酒造店の専務です。仕込1号をしぼりました。
新しい杉玉をあげました。下にいるのは私の奥方です。
しぼった新酒の酒粕を袋詰めするときのスタイルです。
宮古に初雪が降りました。12月8日の朝の情景です。
沿岸地方は海の影響で雪は少ないです。この雪も
お昼には消えました。盛岡あたりは20センチの積雪
です。
 去年は酒の仕込が再開できるか分らなかったので
米の手当てが十分でなく一般向けのお酒の仕込が
足りなかった。仕込1号を直ちに詰める状態です。
今年も米が高値で大変です。

2012年12月8日土曜日

野田総理と菱屋の酒

菱屋酒造店の専務です。外務省から連絡が
あり、野田総理がハイチの大統領に菱屋の
酒を贈りました。
この写真はラベルが表に出るように写していただいたようです。
宮古はイカ釣りのシーズンです。
これは旧魚市場のイカ釣り船です。夜はライトを点けるので
明るいです。
 この場所も被災して建物を撤去した状態です。
かさ上げ工事の予定です。一応の復旧はできましたが、
本格的な復旧はまだまだです。

仕込1号をしぼるので辻村杜氏が杉玉の準備をしています。

2012年12月1日土曜日

三陸鉄道

菱屋酒造店の専務です。

大吟醸が完売になったので仕込みます。これまでの経験では
次を仕込むときにも在庫が残っているのが普通ですが、今年は
3月に出荷開始で7月で完売となりました。
大吟の米を洗うときのザルです。大吟の米は手洗いです。
三陸鉄道でカップを出すのでそれを詰めています。

こんなカップです。中身は純米酒です。菱屋酒造店と泉金酒造、福来の
3社のカップの詰め合わせです。
三陸鉄道も被災したので支援になるので買っていただけるとうれしいです。
販売するのは三陸鉄道なのでお問合せは0193-62-8900へ。
申し込みのページ(http://sanrikutetsudou.shop-pro.jp/)もあります。

2012年11月25日日曜日

鍬ヶ崎と神戸の中学校など

菱屋酒造店の専務です。まずは鍬ヶ崎の現状から。


会社の隣の家です。基礎を撤去しています。都市計画を立てて
道路の再構成と区画の移動を行います。前と違う場所に土地を
割り当てるので、測量が終わると基礎のコンクリートを撤去します。
 ここも隣接する道路の幅が足りないので一部が道路に割り当て
られると思います。
 菱屋のホームページを更新しましたが、神戸の母校(中学校)の
ページ(http://www2.kobe-c.ed.jp/tkd-ms/)をみたら
題名が「フェニックス」になっていました。菱屋酒造店のお酒の方は
「復活」から再生のイメージで命名しましたが、中学校の方は南洋の
植物(椰子の一種?)から取ったらしい。確かに校舎の入口に植えて
あったのは覚えています。


 これは宮古にあるラサの煙突。昔、銅を精錬してたときに
建てたものです。この煙突については色々と伝説があります。

2012年11月18日日曜日

東北清酒鑑評会

11月15日に仙台で東北清酒鑑評会の表彰式があり、
菱屋酒造店は純米酒の部で優等賞に入りました。
純米酒といっても純米大吟醸で山田錦の精米歩合40%の酒です。
しかし、優等賞はうれしいが売る酒がなくなります。見通しでは
11月中に純米大吟醸は完売の見込です。
 大吟醸「鴻」も全国新酒鑑評会で金賞受賞のときにほぼ完売
でした。今年は例年と出荷状態が異なるので見込み違いが
色々出てきます。
これは仕込一号の留を蒸しています。通常の仕込では留は580キロ
です。蒸すのも時間が掛かります。

放冷機に蒸した米を入れます。580キロの米を蒸すと水分が
加わるので700キロくらいになります。それを順繰りに放冷機に
投げ入れます。それを放冷機でほぐしてホースを通して仕込
タンクに入れます。大体20日弱でしぼるので12月6日ごろに
仕込一号ができます。



2012年11月4日日曜日

仕込開始

菱屋酒造店の専務です。今年の仕込が始まりました。
最初の米を蒸しています。これは酒母2つ分の麹米用で
70キロの米を蒸しています。去年は米が足りなかったので
一般向けの酒が少ないです。最初に上撰と金印を仕込みます。

よい仕事おこしフェア他

菱屋酒造店の専務です。このブログは菱屋酒造店の再建に
ついて書いてきましたが、建屋などの再建が完了すると報告
することが余りありません。
 それで私の興味の趣くままに記事を書き、復興に関する事項が
あればそれを書くように変更します。書いている内容がかなり
ばらばらになると思いますが御容赦下さい。
11月1日に東京ドームで
「日本を明るく元気にする"よい仕事おこし"フェア」

があり、参加しました。

2メートルx2.5メートルの小さなブースです。私と奥方で行きました。酒は
5種類持ち込みましたが、この時点で2種類完売で、最終的には全て完売しました。


ドームのグラウンドはこんな感じでした。菱屋酒造店と取引のある
小売店が来店してくれました。
こちらは小金井の佐藤商店で御夫婦で来られました。


こちらは品川の内藤商店の社長さんです。

 今年は仕込みを10日ほど早くします。何せ、去年は再開が何時になるか
分らなかったので米の手当てが十分にできなかった。今年は米が高騰して
これも大変です。復興には酒を売ることが必要なので皆様にはお酒を楽しんで
復興を支援していただきたいと思います。

2012年8月12日日曜日

菱屋酒造店の専務です。宮古(鍬ヶ崎)の現状です。
ここは臨港通と言います。港の中です。空にはウミネコが
飛んでいます。
旧魚市場です。建物が撤去されて更地になっています。
同じ場所です。
営業している寿司屋です。鍬ヶ崎で唯一まともな食事ができる
お店です。民家が再建されていないので食堂などは開業しても
商売になりません。

鍬ヶ崎から45号線に出る入口にあったガソリンスタンドです。
震災以来そのままでしたが、工事を始めるらしい。

2012年8月5日日曜日

鍬ヶ崎の復興について

会社の近くの状況の写真を掲げます。
もう一枚
瓦礫の撤去などは終わりましたが、再建されるのは
工場と商店です。
宮古市の復興計画が提示されましたが、已むを得ない面も
ありますがちょっと問題があります。
(1)民家の建築が始まるのが平成28年の予定です。
率直に言って今から4年後に建築が可能になるのでは
どのくらいの人が戻ってくるかの疑問があります。
資金的に余裕のある人は4年も待つのなら、他の地区に
家を建てるでしょう。
逆に生活に困る人は4年も待っていられないので
外に出て行くでしょう。
菱屋酒造店は製造会社なので民家が再建されなくても
営業できます。しかし、通常の小売店は買いに来てくれる
お客がなければ営業できません。民家が再建されなければ
小売店は再開できません。
会社の近辺でも商店などが再開していますが、ほとんどは
一般向けではない営業の店です。
この宙ぶらりんの状態が4年間続くことに成ります。

小学2年生の見学

菱屋酒造店の専務です。久しぶりの更新です。
近くの鍬ヶ崎小学校の2年生が工場見学に来ました。
今までは4年生以上でしたが、今回は2年生しかも1学期
の終わりなのでなったばかりの2年生です。
2組目です。この歳ではまだ早生まれと遅生まれでは
だいぶ差があります。
後で見学の感想文をもらいました。
2年生の1学期なのでまだ漢字が書けないのでひらがなです。
上撰のカップです。これで通常の製品はほぼ全部詰めることができました。
しかし、詰口作業はまだまだ問題がある、と感じています。

2012年6月25日月曜日

復興ファンドの特典

ミュージックセキュリテの特典の発送の準備をします。

3口申し込んで下さった出資者に720ミリの純米酒を
1本送ります。前回は3月なので3ヶ月ぶりです。
前は余った1本入りカートンで送りましたが、運送会社が
だいぶ落として破損したので、発送用の箱を作りました。
このため、発送費用が+100円です。
6月3日に消防団の合同練習がありました。この辺では初午と
いいます。前に消防団の屯所があった場所で受付をやっています。
とはいえ、民家が流れたので仮設住宅にいる人が訪れます。
 海霧が陸に向かって流れます。沿岸地方ではこれを「やませ」と
呼びます。梅雨の時期にはこれが発生し、宮古ではやや寒く
感じます。関西出身の私としては珍しい経験でした。
宮古にも花の時期が来ました。ただ、花を楽しむ気持ちには
中々なれません。
やっとカップを詰めることができました。今回は初めて
カップを詰めるので600本くらいを詰めました。
これで主な製品は揃ったことになります。
一応全ての製品を詰める準備はできました。

2012年6月2日土曜日

カップの復活

菱屋酒造店の専務です。現在カップの復活を
目指して作業中です。
カップを洗うためにアダプタを付けました。
基本的にカップが水流で飛ばないようにする
ものです。
去年の津波でカップがヘドロを被りました。
それからそのままになっていたので洗います。
1年以上経っているのでヘドロも乾いています。
このようなカップが2000本以上あります。
洗ったカップです。これはヘドロを被ったものではない
カップです。
詰める方はまだ手詰めです。したがってそれほど数量は
出ません。
宮古にも花が咲きました。これは自宅の庭です。

2012年5月29日火曜日

5月20日の状態

菱屋酒造店の専務です。今日は宮古の魚市場を
中心に報告します。
これは今(5/20)の状態です。魚市場は高潮の
時に冠水するので盛り土をしてから再建します。
この辺は取り壊すので震災時のままです。
建物の解体は進んでいます。
元は冷蔵庫ですが、解体して建て直しです。
再建するには解体して基礎もやり直しなので
だいぶ時間が掛かります。
話は変わって菱屋酒造店ですが、全国新酒鑑評会で金賞に
入賞しました。うれしいニュースです。
次は純米大吟醸の1800ミリを出しました。
消費者価格は5670円です。

2012年5月20日日曜日

宮古の現状(5/17)

菱屋酒造店の専務です。会社の近くで撮った写真を
以下に並べます。
菱屋の反対側方向の写真
少し方向をずらしました。同じ電柱が写っています。
もう少し右に回転して写しました。
今度は道路に沿って写しました。
もう少し右に回転して写しました。左下のコンクリートの
瓦礫が前の写真にもあります。
この辺は隣の家がありました。
右手に菱屋があります。
菱屋の裏です。この辺は基礎の撤去を行っているので
建築許可があれば再建できます。
遠くに見えるのは鍬ヶ崎小学校です。
最初の写真の左側です。
菱屋酒造店の入口です。この時期は燕が来るのですが
ちょっと困った問題があります。
前は社長が住んでいたので、休日でも扉を開けていたの
ですが、今は休日は閉めてしまいます。
3連休などになると燕が外に出られないのです。
この間も1羽の死骸を見つけました。中に巣を作らせない
工夫が必要です。